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北の達人誕生物語

Birth Story

第4章

全国的ブームを巻き起こす!しかし・・・

当時はお金も知名度も経験も何もない零細企業ですので、とにかく細かい丁寧さを追求しました。

一つひとつの商品に最もおいしい食べ方をお教えする手作りの「食べ方虎の巻」を作って同封したり、今では他社でも当たり前にやっていますが、商品を発送するごとに宅配便の伝票番号お知らせメールを送ったり、「お客様のご満足」を徹底的に考えた工夫を凝らしていき、コツコツとノウハウを積み重ねていきました。

その甲斐あって、当社の北海道特産品サイトはすこ~しずつ人気が出てきて、売上、知名度ともに上がってきました。
そして、その実績が認められ、ついにはインターネット通販業界のアカデミー賞といわれる
「日本オンラインショッピング大賞」を受賞するまでになりました。

ネット通販業界内で「知らない人はいない」といわれるほど知名度が上がったことで当社のサイトに憧れて入社希望する人が増えてきて、優秀な人材が集まり始めました。

「よし!やっと軌道に乗った!これからどんどん大きくしていこう!」
・・・と、喜んだのもつかの間。ネットショッピングの爆発的普及に伴い、一気に「北海道特産品通販サイト」の同業者が、雨後のたけのこのように増えたのです。

その数、実に500社以上!
そして、知名度の高かった当社サイトをそっくり真似したサイトが多数続出したのです。

サイトのデザインだけならまだしも、フォローメールの内容や商品に同封するメッセージカードのデザインまでもそっくり。
初めてみたお客様からは、どれが本家かわかりません。
上がり始めた売上もすぐに頭打ちし、徐々に降下していったのです。

「このままではまずい!次の手を打とう!」

そこから様々な新規事業に着手しました。
その一環として「足の折れたかに、端っこの切れたたらこ、製造過程で割れたおせんべい」などのいわゆる「見た目は悪いけど、味には問題ないグルメ食品を安く仕入れて安く売る」という「わけありグルメ専門サイト」をスタートさせました。

これが当時の「リーマンショック」という不況の世相という背景も相まって「賢い消費術」の代表格としてマスコミの注目を浴びたのです。

そして「ガイアの夜明け」「みのもんたの朝ズバッ!」など、硬派なドキュメンタリーからバラエティまで、ありとあらゆるテレビ番組に1年間で30回以上取り上げられ、全国的な「わけありグルメブーム」を巻き起こしたのです。

その頃は毎週のようにテレビ取材が入ってきており社内にテレビカメラマンが居るのが日常のような、異常な状況でした。

「よし、今度こそこれでいける!」・・・と思ったのもつかの間。
やはり、我々が有名になることで、このビジネスモデルが真似され、テレビに紹介される前は当社サイトしかなかったのに1年後には大手企業も含めて、何十という「わけありグルメ」サイトが乱立したのです。

これにより、またすぐに成長は頭打ちし、徐々に降下していきました。

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